新選組へ ~ 連理之枝 ~
【沖田】

縁側で、木彫りの紅葉を見つめる、誠くんをみつけた
僕が近づくと

「沖田さん…こんにちは」

「こんにちは… 誠くんは、よっぽど好きなんだね!羨ましいよ!
誠くんに好かれる、紅葉様も
そんなに思える、誠くんも
僕は、まだそういう相手がいないからね」

「俺…覚えてないですから…」

「それでも…大切にしてるでしょ?」

「いただき物ですから」

「思い出せるよ!」

「沖田さん…思い出したくないこと、ありますか?」

「うん、あるけれど…忘れたくないことでもあるかな…
初めて人を斬ったこととか
大好きな姉に、思い切り怒られたとか
土方さんと喧嘩したこととか
近藤さんに拳骨されたとか……色々」

「怒られてばかりですね」

「そうなんだよ!!イタズラばっかりしてるからね!?
あ!今から、土方さんに悪戯しようよ!」

「今から?」

「そう!!今から!!ね?ね?ね?」

「何するんですか?」

「うふふふふっ」











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