新選組へ ~ 連理之枝 ~
佐々木さんが来た日

庭で話をした


「俺…おかしんだ……」
「夏弥?」

「俺…思い出せないんだ
どんどん、記憶が無くなってきてる
慶喜様に会えないかな?
花見の前に!だめかな?」

「聞いておくよ!明日の昼過ぎに返事を持ってくる!
しかし、記憶は芝居だったのだろう?」

「今は、本当に無くなることがある
昨日は、慶喜様と話をした内容が
全く思い出せなかったんだ」


「夏弥……大丈夫だ
明日、良い返事を持ってくる!
不安になることはない」


佐々木さんが俺の頬に手を添えて

優しくふわり撫でた



いつもは、気持ち悪いのに



なぜか…



ドキッと心臓が音を立てた



俺の方が気持ち悪いな……



佐々木さんに心が揺らぐなんて



本当……ないな
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