しつこい、それでも君に恋をする
『…そんなに笑うことじゃなくねー?』
彼はまた頭を搔きながら、ちょっと困った顔でそう言った。
秋也君、ごめんね?
でもね、そんな秋也君が愛しい、そう思ったの。
秋也君のくれる言葉はキラキラしていて、どんな言葉も手放したくない、私の宝物ー…
『ま、いっか、冬香ちゃんが笑ってくれるなら』
彼は優しく微笑んで、そして私の心が温かくなる、優しくなるー…
『秋也君、秋也君となら私、ハルや夏美に負けない位の恋が出来そうな気がする』
好き、
想って、想われて、そんな夢みたいな恋が、秋也君となら出来る。
ねぇ、私の当たり前のような、でも当たり前じゃない、夢みたいな恋を、あなたは一緒にしてくれますか?
『ハルや親友ちゃん以上、じゃね?
そうじゃなきゃ俺は満足できないし』
彼の言葉に、また私はクスッと笑ったー…
きっと、秋也君となら、100%の恋が出来るね!
『私も満足できない』
私がそう言うと、秋也君は微笑んで、それを見た私も微笑んだー…
神様、どうか、秋也君とずっと100%の恋が出来ますように。
どうか、秋也君の一番がずっと私でありますように。
どうか、私の一番がずっと秋也君でありますように。
『大丈夫、俺がちゃんと冬香ちゃんの満足いく恋をさせるから』
願った、その願いたちが永遠に続きますように。
しつこかったはずの君からの“好き”という言葉が私を永遠に幸せにしてくれますように。
しつこい、それでも君に恋をするー…
END