雨恋~雨のちキミ~
「えっ…あ、いや………。そんな………」
「千賀には刺激が強過ぎた?アンタ、貴重やなぁ。今時、幼稚園児でもキス済ませてる子とか居るんやで」
「よっ、幼稚園児!?」
幼稚園児って、何歳やっけ?
「先輩先輩言っとかんと、早く彼氏の1人でも見つけて、することしたらえーのに」
腕組みしてそこに顎を乗せ、下からあたしを見上げる柚羽の視線に耐え切れず、膨れたままそっぽを向いた
「あたしは、水月先輩がえーの」
「先輩って、ファンクラブあるやん。先輩が誰かを好きになって付き合うならともかく、一方的やとファンクラブの人らが黙ってへんやろ」
それは分かってる
「先輩はアイドルみたいなもんやから、彼氏は別に作った方がええって」
「………」
「里中くんは?」
「なっ、何でそこで里やんが出てくるん?!」
「自分ら仲いーやん」
「里やんとは、中学が同じやから…」
あたしは水月先輩を追いかけてこの高校を受験した
合格発表の時たまたま里やんと出会って、彼もこの高校に志望したことを知ったぐらい
中学の頃はそんな程度で
仲良くなったのは、高校に入ってこの2ヶ月の間
「千賀には刺激が強過ぎた?アンタ、貴重やなぁ。今時、幼稚園児でもキス済ませてる子とか居るんやで」
「よっ、幼稚園児!?」
幼稚園児って、何歳やっけ?
「先輩先輩言っとかんと、早く彼氏の1人でも見つけて、することしたらえーのに」
腕組みしてそこに顎を乗せ、下からあたしを見上げる柚羽の視線に耐え切れず、膨れたままそっぽを向いた
「あたしは、水月先輩がえーの」
「先輩って、ファンクラブあるやん。先輩が誰かを好きになって付き合うならともかく、一方的やとファンクラブの人らが黙ってへんやろ」
それは分かってる
「先輩はアイドルみたいなもんやから、彼氏は別に作った方がええって」
「………」
「里中くんは?」
「なっ、何でそこで里やんが出てくるん?!」
「自分ら仲いーやん」
「里やんとは、中学が同じやから…」
あたしは水月先輩を追いかけてこの高校を受験した
合格発表の時たまたま里やんと出会って、彼もこの高校に志望したことを知ったぐらい
中学の頃はそんな程度で
仲良くなったのは、高校に入ってこの2ヶ月の間