雨恋~雨のちキミ~
それにしても…
「どーしよ───…」
「何が?」
頭を抱え何気に呟いた一言に返事があり、ビックリして後ろを振り返った
扉を入ってすぐのところに立ち尽くしていたあたしの背後に現れたのは
同じ掃除当番の塩野くん
席順で掃除当番のグループを決めているため
学期ごとの席替えをするまでは、ずっと同じメンバーで当番をすることになる
「っていうか、そんなトコに立ってたら邪魔やで」
「あ…ごめん」
責める風でもなく淡々と喋る塩野くんに道を譲ると
一直線に用具入れに向かい、中のほうきを手に取った
そしてほうきを脇に抱えたまま、片方ずつの手に丸椅子を持ち
次々と机の上に逆さに向けて置いていく
あたし達の学校には、専門の掃除業者の人達がやって来て
ゴミ箱のゴミを集めたり、床のモップ掛けやワックス掛け
窓ガラスの清掃等をしてくれるため
掃除当番は、黒板周りの掃除や机拭き、ほうきで床を掃く程度
「それ、誰から貰ったん?」
「え?」
塩野くんがほうきを持っているため、あたしは机を拭こうと
用具入れの隣にある雑巾掛けから雑巾を手に取った瞬間
すぐ近くでした彼の声に顔を上げた
「この甘ったるい匂いの原因は、それか」
塩野くんの視線は、水月先輩からもらったクッキーに注がれている
「どーしよ───…」
「何が?」
頭を抱え何気に呟いた一言に返事があり、ビックリして後ろを振り返った
扉を入ってすぐのところに立ち尽くしていたあたしの背後に現れたのは
同じ掃除当番の塩野くん
席順で掃除当番のグループを決めているため
学期ごとの席替えをするまでは、ずっと同じメンバーで当番をすることになる
「っていうか、そんなトコに立ってたら邪魔やで」
「あ…ごめん」
責める風でもなく淡々と喋る塩野くんに道を譲ると
一直線に用具入れに向かい、中のほうきを手に取った
そしてほうきを脇に抱えたまま、片方ずつの手に丸椅子を持ち
次々と机の上に逆さに向けて置いていく
あたし達の学校には、専門の掃除業者の人達がやって来て
ゴミ箱のゴミを集めたり、床のモップ掛けやワックス掛け
窓ガラスの清掃等をしてくれるため
掃除当番は、黒板周りの掃除や机拭き、ほうきで床を掃く程度
「それ、誰から貰ったん?」
「え?」
塩野くんがほうきを持っているため、あたしは机を拭こうと
用具入れの隣にある雑巾掛けから雑巾を手に取った瞬間
すぐ近くでした彼の声に顔を上げた
「この甘ったるい匂いの原因は、それか」
塩野くんの視線は、水月先輩からもらったクッキーに注がれている