雨恋~雨のちキミ~
「中学が同じって言っても、この多感な時期に男女が仲いいって特殊やろ」
「………そぉ?」
そんなもん…なんかな…
首を捻って考えてみても、彼には柚羽と同じような感情しか持てないのであって…
里やんは恋愛対象にはならない
「うーん…。やっぱ、特別な感情はないなぁ」
「何の話?」
あたし達の間に割って入るように、隣の席の塩野創(しおのはじめ)が顔を覗かせた
「女子の恋愛話に首を突っ込んでくるなんて、自分デリカシーないな」
言葉自体はキツいのに、ケラケラと笑う柚羽の性格のせいか嫌味がない
「恋愛の話してたんや?誰?恵の?」
「そぉそぉ。ちょー聞いたってや。この子な、未だに彼氏出来たことないんやけどさ」
「ちょっ…柚羽!」
自分の恋愛経験値の低さを暴露され、慌てて会話に割り込む
「ふーん。今時貴重やな」
「やろ?」
だけど、あたしをよそに2人の会話は進んでいく
「でも、えーんちゃう?誰とでも付き合う奴より」
『ホンマに好きな相手と付き合う方が』
そう付け加えた塩野くんの言葉が、頭の中でグルグル
本当に好きな相手…
ってことは、あたしは一生誰とも付き合われへんのかな…
キュッと胸が苦しくなって、短く溜息を吐いた
「………そぉ?」
そんなもん…なんかな…
首を捻って考えてみても、彼には柚羽と同じような感情しか持てないのであって…
里やんは恋愛対象にはならない
「うーん…。やっぱ、特別な感情はないなぁ」
「何の話?」
あたし達の間に割って入るように、隣の席の塩野創(しおのはじめ)が顔を覗かせた
「女子の恋愛話に首を突っ込んでくるなんて、自分デリカシーないな」
言葉自体はキツいのに、ケラケラと笑う柚羽の性格のせいか嫌味がない
「恋愛の話してたんや?誰?恵の?」
「そぉそぉ。ちょー聞いたってや。この子な、未だに彼氏出来たことないんやけどさ」
「ちょっ…柚羽!」
自分の恋愛経験値の低さを暴露され、慌てて会話に割り込む
「ふーん。今時貴重やな」
「やろ?」
だけど、あたしをよそに2人の会話は進んでいく
「でも、えーんちゃう?誰とでも付き合う奴より」
『ホンマに好きな相手と付き合う方が』
そう付け加えた塩野くんの言葉が、頭の中でグルグル
本当に好きな相手…
ってことは、あたしは一生誰とも付き合われへんのかな…
キュッと胸が苦しくなって、短く溜息を吐いた