雨恋~雨のちキミ~
※※※
すべての授業が終わり教科書を鞄に片付けていると、視界の端が薄暗いことに気付いて窓の外に視線を向けた
あ…
さっきまでの青空はどこへやら
灰色の雲が一面を覆い、音も立てずに雨を降らせていた
そういえば6月やもんな…
30度を超える日もあり、夏を思わせるような気温が続く中、ジトジトしたあの不快な空気を想像するだけで気が滅入る
でも───
あたしが恋をしたのも、ちょうどこの時期だった
先輩は今日もバスケ…かな?
ここからは屋根しか見えない体育館を見下ろし、先輩を想う
先輩はきっとあの時のことなんて、覚えてないんやろな…
突然降り出した雨
びしょ濡れになるあたし
そんなあたしに傘を差し出してくれた優しい男の人
先輩は、あの時からあたしの王子様───
すべての授業が終わり教科書を鞄に片付けていると、視界の端が薄暗いことに気付いて窓の外に視線を向けた
あ…
さっきまでの青空はどこへやら
灰色の雲が一面を覆い、音も立てずに雨を降らせていた
そういえば6月やもんな…
30度を超える日もあり、夏を思わせるような気温が続く中、ジトジトしたあの不快な空気を想像するだけで気が滅入る
でも───
あたしが恋をしたのも、ちょうどこの時期だった
先輩は今日もバスケ…かな?
ここからは屋根しか見えない体育館を見下ろし、先輩を想う
先輩はきっとあの時のことなんて、覚えてないんやろな…
突然降り出した雨
びしょ濡れになるあたし
そんなあたしに傘を差し出してくれた優しい男の人
先輩は、あの時からあたしの王子様───