馬鹿の使い方


「な‥なんでいんの!?」

「急におまえが倒れたんだろーが! だから俺が運んだら先生いねーし‥」

「ほっとけばよかったじゃん」

「馬鹿!ほっとけるわけねーじゃねーか」


えっ!!??


驚いて劉の顔をみると真っ赤だった。


「好きなやつ倒れてんのにほっとけるわけねーだろーが」


‥今‥なんて!?

今‥好きなやつって‥


「劉‥私のこと好きなの?」

「じゃなきゃ付き合ってるかっての」


ちょっ‥

今のは夢かな?

私はほっぺを強くつまむ。


いたっ

夢じゃないんだよね‥



「ばーかなにやってんだよ」

「夢かなって‥思って」

「おまえ本当馬鹿!」

「馬鹿って酷くない?」

「‥俺の馬鹿はな‥愛情表現だよ」

「え!?」

「好きだってはずいんだよ!
だから馬鹿で隠してた。

いっとくけど馬鹿はおまえ以外に使ったことねーし!」



なにそれ‥

愛情表現!?
馬鹿が!?


「はずーこんなこと言うはずじゃねーのに」

「アハハ‥」


真っ赤で照れる劉に思わず笑ってしまった。

かわいい‥


こんな劉初めてみたよ

アハハ

「わらうなよ!」


劉はちょっと怒って後ろを向く


「劉?」

私はベットから立ち上がり、劉の後ろに立った


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