馬鹿の使い方


俺は先輩から遠ざけるために愛沢の手を握って連れて行った



「なにしてんだよ」

「な‥なにって見に行っただけじゃんか」

「馬鹿!!くんなって言ったよな」

ちょっときつく言い過ぎたか?

あとあと後悔する


でもごめんの一言も言えない



「馬鹿馬鹿言わないでよ」

「馬鹿は馬鹿だろー
俺の言うこともきけねーのかよ」

「はぁ!?意味わかんない

今まで一緒に帰ったことないし‥せっかく一ヶ月なのに‥

劉は本当に私のこと好きなの?」

本当に私のこと好き!?

好きに決まってんじゃねーか


でも恥ずかしくて

下を向いてしまった

下を向いて話そうとした

好きだって‥



でも愛沢は‥急に‥


「最低だよ‥」


って言って走りだしてしまった

追い掛けたかった

追い掛けたかったのに‥


「いたいた、劉!!部活始めるぞー!!」


部活始まり‥

ごめん‥


愛沢‥



心んなかで謝って部活に行ってしまった。

それが まず始めの阿保だった

その日シュートが全然入らず‥試合も途中交代‥


全然駄目だった


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