馬鹿の使い方
恥ずかしすぎて
後ろを向く
「劉?」
急に響果が俺の名前を呼ぶ
俺は響果の方を見た
「なんだよ」
「好きだよ」
急に言うなよ
それに‥
響果ははずくねーのかよ
ああ
駄目だ
「馬鹿‥俺もだよ」
そう言って優しく抱きしめた
響果が大好きで
なにもかも大好きで
俺がはじめてこんなに惚れたやつ
だから一生はなさねー
もうこいつだけは
一生はなさねー
「劉の馬鹿」
「なんだよそれ‥」
馬鹿の一言は
俺らの
大好きと
同じ意味なんだ
∮ End ∮