君に捧げる花束を




月曜日ーー。



清花は教室に来てぽーっとしていた。



弓道の大会から二日経った。



一日中、冷たい風に当たっていたせいか、あの日からずっと、気分がすぐれなくて、


朝から、空咳が止まらない。



無理は禁物だよね。気を付けなきゃ。





「けほっ…けほん…」



「きーちゃん、風邪ひいちゃったの?」




佳織ちゃんが心配してくれる。





「うーん、大丈夫!」





昨日、冷たい風に当たったことを初めて後悔しました。






「あ、はよー!」





坂田君の声にそちらに顔を向けると…。





「はよ。」




函南君が登校してきた。



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