君に捧げる花束を
近づく距離
「おはよー!!」
数日ぶりの教室で皆に声をかけると、一斉にたくさんの顔が振り返る。
「あーーっ!きーちゃん、おはよ!!」
「具合悪かったんだって?」
「清花体調は大丈夫なの?」
「だーいじょうぶ!」
「よ、久しぶり!」
坂田君が軽い仕草で手を挙げて挨拶をした。
「芦屋さんがいない間に委員会の集まりあったから!これその時配られたプリントな、はい!」
「ありがとー!迷惑かけてごめんね!」
「よー!きよ。函南君にフラれすぎてショックで寝込んだかい?」
野風がビーフジャーキーを歯で引きちぎりながら、清花の髪の毛をぐしゃぐしゃにした。
「寝込んでないし…!」
…嘘。熱出して寝こんでました。多分、土曜日の影響で…。