君に捧げる花束を
「よく、告白したねぇ。」
取り巻きに加わっていた最後の一人の関町佳織(セキマチカオル)ちゃんがほんかわした口調で、ちょっと感心したように言った。
佳織ちゃんは美乃莉ちゃんや渚波ちゃんみたいに、積極的な感じではない。
さっきだって函南君を誘うふたりを、後ろから眺めているだけだったし。
のんびり、ふたりに付き合ってるって感じ。
「告白する人なんて沢山いるんじゃないの?函南君、モテそう。」