君に捧げる花束を



「え、まじで?」






「確かに、芦屋さんの事見たことなかったな…。」



佳織ちゃんも納得したように小さく頷いた。



いつ保健室に駆け込めるように、保健室の隣の小さな部屋で勉強をしてた。



体育祭は出られなかったし、文化祭のような人混みの中ではすぐに具合が悪くなってしまったので、ほんの顔を出す程度しか参加できなかった。





1年のほんの最初の方だけ、教室にいたけどすぐに小部屋に移ってしまって、他の生徒と触れ合う機会なんてなかった。




< 36 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop