君に捧げる花束を
予想はしていたけど、函南君はすごく無口だった。
べらべら喋っていいのかな?
うるさがられたりしないかな?
気まずく思われてたりしてないかな??
考え過ぎて、逆に話がしづらくなってしまう。
どきどきしすぎて隣を歩くのが精一杯。
なんと、嬉しい事に電車の方向が同じだった。
話したことと言えば、明日、英単語のテストだねー。とか。
体育の選択で、なんのスポーツ取った?とか。
一緒にいる事が嬉しくて、一方的に沢山話してしまった。
函南君は、うん、ああ、サッカー、の3パターンしか喋ってないけども。