君に捧げる花束を
「あと、明日も一緒に…」
「早く乗りな、扉閉まるよ。」
函南君が本気でめんどくさそうに言うものだから、それ以上は話せなかった。電車も行っちゃいそうだし。
「ばいばい!」
清花は片手を挙げて、ぶんぶん振った。
それを無表情で見て、頷く函南君。
もっと話したかったなぁ。
でも…
緊張しすぎて、心臓が痛いから良かったかも。
あのままだと動悸で死んじゃってたかも。
清花は胸を押さえて、走り去っていく電車を見送った。
1日目。
また君に会えた嬉しさで、1日ずっと、胸が高鳴っていました。