君に捧げる花束を
相変わらず淡々とした函南君。
ううー…。流石に手ごわい。
「集まりとかあるんでしょ。俺、部活あるし。」
「あ、そうか。」
函南君は弓道部。1年から先輩に混じってレギュラーで、今は副部長らしい。
っていうのは、まりあ情報。
今年は引退を控えているだろうし、委員会にかまけている場合ではないだろう。
「そっかあ…じゃあ、仕方ないね。」
清花は微笑んで、ありがとうと言った。
「…………美化委員とかなら、できるけど。」