君に捧げる花束を
「ちゃかたって、坂田君?」
「そう、俺の事。」
「函南君、ちゃかたっていうの?坂田君のことちゃかたって呼んでるの?」
函南君のあのクールな顔で、ちゃかたって…。
なにそれ、可愛い!!
思わずぷっと吹き出してしまう清花だった。
「笑ってんじゃねー。」
函南君はすっと目を細めて嫌そうに言うけど、全然怖くない。その肩を天パのクルクル頭がぽんぽん叩く。
「そんな顔すんなって!てことで、体育祭委員のとこに名前書いてくる。芦屋ちゃんの名前も書いてくるわー。」
「あ、ありがとう!」
「ゆいてぃーは自分で書けー!」
そう言ってケラケラ笑いながら前に行ってしまった。