君に捧げる花束を
「俺やんねぇし。」
ブスっとした表情のまま、函南君が呟くのを、清花はえっ、と言って振り返った。
「やらないの?美化委員。」
「別にやりたいわけじゃない。」
てことは、さ。
「私のために、特にやりたくもない美化委員、やろうとしてくれてたの?」
そう問いかけると、一瞬ぴくりと眉を動かして、清花を真顔で見つめた後、口元を上げ不敵に微笑んだ。
「さあな。」
どっきーん!!
あぁぁぁ…その顔は殺人的にかっこいいです。函南君。
二日目、またひとつ君の優しさを見つけました。
予想もしてなかった、どきどきも。