君に捧げる花束を
次の日は土日だったから、函南君には会えなかった。早く会いたい!と思いつつ、窓を開けるとぴゅうっと乾いた風が吹き込んできた。
それを吸い込んで思いっきりむせる。
ううっ…油断した。
その日はなかなか、咳が治まらなかった。
月曜日。
三限は体育だった。
一、二年と学校で過ごしてきて、時間の使い方に慣れているクラスメイトは、
一限の始まる前や、一限後の休み時間に着替えて、三限の移動を、のんびり行けるように準備していたけれど、
体育なんてほとんど参加していなかった清花はまだ着替えてなかった。
まりあは予鈴きっかりに学校に来て、野風は遅刻ギリギリのくせにちゃっかり着替えているし。
皆、教室で着替えているらしい。
女子更衣室は少し遠いので、最初こそ皆、更衣室で着替えていたものの、だんだん面倒になったらしい。
今では男子がいるのにも関わらず、器用に教室で着替えるようになったそうだ。
って、やばいっ。着替えなきゃ!