君に捧げる花束を
「そ、そうだよね…」
よく考えたらたら彼女でもないのに、手作り弁当なんて…
自分で自分にドン引きしてしまう。
私、ただのヤバイ女じゃ…
恥ずかしいからさっさとしまって、函南君のは自分で食べよう。
そう思った時…、
「彼女でもないのに手作り弁当が、どうかした?」
びっくーーーん!!
後ろから、淡々とした抑揚のない声が。
ガクガクと後ろを振り向くと、ニヤニヤ顔の坂田君の隣に、めちゃめちゃ無表情の函南君……。
「ふーん。」
といいながら、あの、怪しげな不敵な表情を浮かべる。
「手作り弁当?俺に?」