君に捧げる花束を
あーっ!!!静かに片付けてって無かった事にしようとしたのに!!
「いやっこれは私の!私の弁当!!」
慌てて、興奮しすぎて咳が出た。
「ふたつも食うの?」
そういって、カバンからはみ出したピンクの袋をつまんだ。それはまぎれもなく清花自身のお弁当…。
「あんた、そんな細いのによく食えるね。」
細いって言われた…。焦るやら嬉しいやらで、清花は口をパクパクさせた。
それを見て坂田君がぷっと笑う。
「芦屋さん、かわいー」
函南君がちらりと坂田君を見る。
「その鋭い目で見んなよ。」
何故か坂田君はにやにやと笑い、まりあと野風もにやにやしながら函南君を眺めている。