君に捧げる花束を
「お前がいらないなら、そのお弁当、俺が食べちゃうけど?」
だらしなく口元をにやけさせたまま、坂田君は函南君の脇腹を小突きまくっている。
「ちゃかた、うるせー。」
「二人っきりでご飯行ってきたら?中庭とか晴れてて二人っきりでもイイ感じだと思うよ。」
二人っきりを不自然なくらい、やたら強調する野風。
その、だらしないニヤニヤ笑いをやめていただきたい。
「早く落ちちゃえばいいのにーゆいてぃーったら頑固だねー。」
オネエ言葉で函南君に擦り寄る坂田君も、気持ち悪いからやめていただきたい。
て、ん…?