君に捧げる花束を
なんでこんなチキンなのに、あんな数々の大胆な事ができたんだろう。
自分で自分を褒めてあげたい。
だって、函南君を目の前にしたら、どうにも止まらなくなっちゃうんだよね。
恋ってすごい。
………ラインができるようになったら。
もっと函南君に近づけるのかな?
ドキドキと心臓が速くなっていく。
なんて打てばいいかな。
電話番号を登録したら、ラインに反映されて、それで手が滑って登録しちゃった!良かったら登録してくれる?…かな?
言い訳がましいよね、これは…。
間違えて追加しちゃった!ごめん!…とか?
私が今伝えたい事。
『函南君。』
ゆっくり、指を動かしていく。
『電話番号を登録したら、ラインに反映されてて、追加しました。 』
一応、そこは弁明しておきたい。
決して怪しい手を使って函南君のラインを入手したとかじゃないという事は、言い訳させてもらおう。
緊張で手が震える。
『函南君と、もっとお話したいです。良かったら登録宜しくお願いします!』