君に捧げる花束を
ひとつ…また、ひとつ…
函南君の魅力を見つけては想いが募っていく。
毎日、夢中で過ごしていって、あっという間に時間は過ぎてしまった。
19日目ーー。
「きーちゃん!!たーいへーーん!!」
「み、美乃莉ちゃん、どうしたのっ?」
「函南君の…!」
息をぜいぜい切らしている隣で渚波ちゃんがその言葉を引き継ぐ。
「函南君の誕生日!もうすぐだよ!!」
「5月11日だね。」
重大ニュースの最後を佳織ちゃんが締めくくった。
ちょうど、3週間後。
3ヶ月のカウントダウンと一緒に
函南君の誕生日カウントダウンも始まったのだった。