君に捧げる花束を
「プレゼントなんて何もらっても嬉しいもんだよ!プレゼントの内容も大事だけどさ、選んでくれた時間とか悩んでくれた事が嬉しいんだって!」
渚波ちゃんが励ますように言ってくれる。
「……そう、かな?」
「そうだよ!」
渚波ちゃん……
思いがけないところに天使がおりました。
「うちも彼氏からもらったものなら、なんでも嬉しいし。」
そっかあ…そうだよね。
って、あれ?うん?
がばっと机から跳ね起きる。
「渚波ちゃんて彼氏いたの?!?!」
へへーっとでれでれした顔をし始めた渚波ちゃんの頬を佳織ちゃんがつんつんつつく。
「ななみん、つい最近出来たみたいだよ。相手は野球部の人。」