君に捧げる花束を






「函南君は…?」



好きだったから、帰りに誘ったりしてたんだよね?




「うーん、なんていうか……」






頬杖をついて、渚波ちゃんが言葉を選ぶように話し出した。





「見た目に惹かれてたーとか。クールな感じが好きだとか。好きが漠然としてたんだよね〜。決して軽い気持ちで好きだったわけじゃなかったんだけど…」





「恋に恋してたっていうやつかな?」




まりあがひらめいたようにいうと、美乃莉ちゃんがそれーっというように指でさした。



「あーそれだ!あたしもそう!だから今も好きだけど…。

彼女になろうとは思わないねー…」



「憧れのアイドルって感じ!?」




「それな!」








そっかあ。





ライバルが減ってちょっと安心しちゃったけど。






皆は知らないのかな?






函南君はもちろん、見た目もかっこいいけど





性格もめっちゃイケメンなのに!!


< 82 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop