君に捧げる花束を
「函南君は…?」
好きだったから、帰りに誘ったりしてたんだよね?
「うーん、なんていうか……」
頬杖をついて、渚波ちゃんが言葉を選ぶように話し出した。
「見た目に惹かれてたーとか。クールな感じが好きだとか。好きが漠然としてたんだよね〜。決して軽い気持ちで好きだったわけじゃなかったんだけど…」
「恋に恋してたっていうやつかな?」
まりあがひらめいたようにいうと、美乃莉ちゃんがそれーっというように指でさした。
「あーそれだ!あたしもそう!だから今も好きだけど…。
彼女になろうとは思わないねー…」
「憧れのアイドルって感じ!?」
「それな!」
そっかあ。
ライバルが減ってちょっと安心しちゃったけど。
皆は知らないのかな?
函南君はもちろん、見た目もかっこいいけど
性格もめっちゃイケメンなのに!!