背番号1
遼side


夏か…。

俺は夏が嫌いだ。

いや正直に言うと嫌いになった。


「おい、佐藤。」

俺が空を見上げているうちに授業は終わったらしい。

「…んだよ。」

欠伸をしながら、俺を呼んだ加藤の方に向かった。

「明日暇か?」

明日…。確か予定は何もなかったはずだ。

「まあ、これといった用事はねぇけど。」


「ライトで9番な。」


………。

「は?」

俺は頭が追い付いていかなかった。


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