君とカフェで会えたら

そして湊先輩がバイトに来てから一週間が経った。私は平日は時間が無いので土曜日に湊先輩にプレゼントするイヤホンを買いにショッピングモールに行った。

するとそこで麻友達を見かけた。
私服の麻友は何だか雑誌の中のモデルさんみたいにオシャレで、キラキラしていた

・・私は思わず自分の服を鏡で見直すとTシャツに短パン姿で何だかものすごく恥ずかしくなって麻友達に、声を掛けるのをためらった。

こんなダサい友達に話しかけられたら麻友はきっと迷惑だろうな・・・。

そう思って帰ろうと後ろを向いた瞬間、聞き覚えのある元気な声に引き留められた。

「あれー?可鈴?」

麻友に気づかれた!麻友に声を掛けらるなんて思ってもいなかった私はビックリして、一瞬体が固まった。でも今呼ばれて気付いたかのようなフリをして振り返った。

「麻友!」

「可鈴がモールに来るなんて珍しいね!どしたの?」

「あっえ~っとたまには気分転換したいなぁ~って思って・・・」

ごめん、麻友・・麻友は私に何でも話してくれてるのに私はウソをついてしまった。 本当は気分転換なんかが目的じゃない・・・
私が壊してしまった湊先輩のイヤホンを買いに来ただけ・・。

すると麻友が笑顔でこう言った「へぇ~何かさぁ最近良い事あったんじゃない?」

さすが麻友・・するどいなぁ

「えっなっ無いよ!そんな良い事なんて、あるわけないじゃん!」 

(しまった・・・否定しすぎた・・これじゃ逆に怪しまれるじゃん)
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