君とカフェで会えたら

「なにそれ~気になる~♪」

思った通り麻友に怪しまれてしまった。

すると麻友は笑顔でこう言った「ねぇ可鈴もしヒマならさー私らこれからカラオケ行くんだけど可鈴も良かったら来ない?」

(カラオケかぁ私も行きたい・・・でもさっき先輩のイヤホンを買ってしまったからカラオケで遊ぶお金は無いし・・夕飯の買い物も行かなきゃいけないし・・・でも・・麻友にはいつも断ってばっかで悪いから、断りたくないし・・・ましてバイトが無くてヒマなのに断ったりしたら今度こそ愛想つかされそうで怖いし、どうしよう・・・)

私がどう返事をしようか迷っていた

その時、「あれ?可鈴ちゃん?」

後ろから聞き覚えのある声で呼ばれて

私はハッとなった。

私の名前を呼んだのは・・・

 「湊先輩!」

皆は湊先輩を見たとたん先輩にくぎ付

けになった。

 「えっ?!湊先輩??」

 「きゃーっ先輩だー!」

すると麻友は興奮しながら私に聞いて
きた 「ちょっと可鈴どーいうことー?
湊先輩と知り合いだったのー?」

こんなカタチでバレるなんて思ってい
なかった私は頭が真っ白になってしま
った・・・湊先輩と知り合いなんて知ったら、みんな大騒ぎになると分かっていたし何より私が先輩の事が好きだから近づいたんだって疑われるのが怖かった・・・

でも知られてしまっては後には引けないので、私は皆の前で本当の事を話した。
< 12 / 82 >

この作品をシェア

pagetop