君とカフェで会えたら
「ちょっとやめなよー先輩だってヒマな訳じゃないんだし、いきなり誘われたら迷惑じゃん。」
それに続いて私も言った
「そうだよ」
すると先輩はアリサに言った
「ごめん、この後予定が入ってるから遊べないんだ」すると麻友と私以外の皆は「え~っ」と残念そうな声をあげたけど先輩の迷惑そうな空気を読んだ麻友が皆をまとめてその場から離れてくれた。
「ほーら、先輩忙しいんだからジャマしちゃダメでしょ?可鈴、悪いけど今日はウチらだけで行くね!じゃあまた学校で!」
「うん、分かった、またね!」
「え~やだぁ」「もっと先輩と話したーい」
とミクやアリサ達の文句が聞こえて何だか申し訳なくなった。しばらくして麻友達が居なくなると、うつむいている私に先輩が話しかけてきた。
「あの子、三咲麻友ちゃんだっけ?」「えっは、はい」
「いい子だね・・・凄くオシャレで可愛いし、あの子3年生の間でも結構人気あるよ」
『オシャレで可愛い、3年生の間でも人気』
この時、私は初めて麻友に対抗心みたいなものを感じてしまった。
(確かに麻友はオシャレで可愛くて私の憧れだけど・・・先輩も麻友みたいな子がタイプなのかな?)私はなんて答えればいいか分からなかったのでありきたりな返事をしてしまった
「麻友は可愛いし気が利く子だからクラスの男子にもかなり人気なんです、1年生だけじゃなくて3年生まで人気だなんて驚きました。」
「そっかぁ~やっぱりクラスでも人気だよねー」(まさか先輩、麻友のこと・・?)
「いやぁ~実はさ俺の親友が三咲さんの事好きみたいで、しょちゅー相談してくるからうるさくて」