君とカフェで会えたら
すると麻友は心配そうな顔でこう言った
「ねぇ可鈴昨日何かあったんでしょ?何があったの?いつもしっかり者の可鈴が上の空なんて相当な事があったに決まってるもん。私に話してくれない?」
(麻友・・・麻友はどうしていつも私の気持ちに気付いてくれるの?どうしてそんなに優しくしてくれるの?私は麻友に何も返せてないのに・・・)
麻友の優しさに堪えていた涙が一気に溢れてきて、色々ごちゃごちゃした気持ちが全部涙となって出て来た気がした。
麻友に話したい・・・
でも、言葉が出てこなくて麻友の前で大泣きしてしまった。
麻友は最初、何も言わず急に泣き出した私を見て驚いたけどすぐに私の肩を優しく抱きしめてくれた。
麻友は「いっぱい泣いていいよ?」そう言ってまるでお母さんが子供をあやすみたいに私の背中をトントンと撫でてくれた。
私はそれが嬉しくてまた泣いた。
しばらく泣いた後、私は麻友に全てを打ち明けた。湊先輩の事が好きだと言う事、先輩にイヤホンをプレゼントしようとした事、村西さんと先輩の関係が気になって2人を尾行した事、そして先輩に彼女がいると知ってしまった事を包み隠さず、全てを麻友に打ち明けた・・・。