君とカフェで会えたら
私の話を聞いた麻友は驚いたり、一緒に悲しんでくれたり本当に真剣に親身になってくれた
『先輩には彼女がいる』・・・その事実を認めたくなくて、ただ悲しくて・・悔しくて・・苦しかった・・このまま息が出来なくなるんじゃないかっていうくらい泣いた。私がどんなに泣きじゃくっても麻友は呆れるとか、引くとか、面倒くさがるとか、そんな仕草も嫌な顔も一つ
も見せずにずっと傍で背中を撫でてくれていた。
私の心の中が分かるみたいに何も言わず・・・
何も聞かずただ泣く事しか出来ない私を優しく受け止めてくれた。
ごめん・・・ごめん麻友、私ちゃんとお礼とか言いたいのに言葉が出てこなくて・・・言葉は出ないのに涙ばっかり流れて、苦しいよ・・・。
この時の私はいつも以上に麻友の優しさに甘えてしまった。