君とカフェで会えたら
 =映画館=
映画館に到着すると上映作品のポスターと上映時間が書かれたボードの前に来た。
するとヒロ先輩が言った。
「じゃあ俺ポップコーンと飲み物買ってくるわ」
「俺も行く」と湊先輩がヒロ先輩の後を追って行った。

2人が離れると不意に麻友が話しかけてきた。
「はぁ~緊張する・・ヤバイよ!岡田先輩恰好よすぎる!」
「ふふっ良かったね麻友!私も今日は幸せだよ・・麻友と岡田先輩見てるとこっちまでほんわかした気持ちになるもん!」
「も~う可鈴!はっ恥ずかしいってば~」
「大丈夫だって!誰だって好きな人の傍に居たら恥ずかしいって思う時あるって!それはそうと映画は何観たい?」
「うぅ・・何観たいか決めるなんてそんな余裕無いよ・・」
「あっじゃあコレは?ほら純愛がテーマの少女漫画が実写化したやつ。麻友観たいって言ってたじゃん?」
「うんいいね!いいよ私は何でも大丈夫!」
(麻友がこんなにテンパってるの見るのは初めてかも・・)

すると、2人が戻ってきた。
「三咲!はい、飲みもん」
ヒロ先輩は湊先輩を通して私から事前に麻友の好みをリサーチ済みだった。
「ありがとうございます・・これってカフェラテ?」
「あっあれ?・・もしかしてダメだった?」
「いいえ!カフェラテ大好きなんです!」
(麻友・・・可愛い。)
「そっか良かったぁ!俺てっきり・・リサーチでヘマがあったかと」
「え?リサーチ?」
「あっいっいや!今のはな、何でもない!」
「ぷっあははっ先輩緊張しすぎですよ?もっとリラックスして下さいね!」と笑う麻友にヒロ先輩も自然と笑顔になった。
(何だかこの2人お似合いだなぁ・・)
と2人を見て癒されていた私の顔の前にいきなり飲み物が来たので驚いていると湊先輩が笑顔で言った。
「はい、可鈴ちゃんの分」
「あ、ありがとうございます」
その後は4人で「純愛」がテーマの恋愛映画を観た。
映画の後はレストランに入って食事をしながら色々な話で盛り上がっていた。
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