君とカフェで会えたら
 食事の後は4人でゲームセンターに行って2人一組でゲーム対戦とかやったり最後には4人でプリクラなんか撮ってしまった。
(これじゃあやっぱりどこからどう見てもWデートにしか見えないよなぁ・・)
と思いつつやっぱり嬉しく思ってしまう・・だって先輩がカッコイイから・・だって先輩との距離がいつもより近いから・・だから緊張してドキドキしてそれ以上に嬉しくて・・罰が当たってしまうのではないかと少し怖くなる。

麻友は最初は緊張していたものの大分緊張が解けたらしく本当に楽しそうに良く笑っていた。

=午後6時=
帰りは麻友を岡田先輩に送ってもらうべく、2人には内緒で私達が先に帰ると決めていた。
ヒロ先輩は伸びをしながら言った。
「あ~っ今日は楽しかったな!」
「はい!もうすっごく楽しかったです」と言う麻友の手の中にはゲーセンでヒロ先輩が取ったペンギンのぬいぐるみがあった。
ヒロ先輩は笑顔で「そっか良かった」と言った。
その笑顔に麻友の頬も赤くなって2人本当にいいムードだなと思ったその時、不意に湊先輩がヒロ先輩に話しかけた。
「本当、久しぶりにヒロとゲームでやり合ったしな」
「お前マジ強すぎだから」とヒロ先輩
「え?そう?これでも手加減したつもりなんだけど」
「うわ~ムカツクなお前」
「ぷっうるせ」
何だか2人のやり取り本当に面白い・・ヒロ先輩と話してる湊先輩は砕けた感じで素が出てて2人を見てると仲の良い兄弟みたいに見えてくる。湊先輩の後ろから私も言った。
「私も本当に楽しかったです!」
「だよね~♪」と麻友。

すると湊先輩がヒロ先輩に言った。
「あ俺スーパー寄って帰るから」その言葉に私も続いた。
「私も夕飯の買い出ししないとなので・・」
「そっか・・じゃあここで解散にすっか!」
「うん、そうだな」と言うと湊先輩は麻友の前に行くとこう言った。
「三咲さん今日はヒロに付き合ってくれてありがとね」
「いっいいえ!こちらこそ、ありがとうございました」
私も麻友に言った「今日は楽しかったね・・じゃあまたね!」
「うん!可鈴も今日はありがとう」
「こっちこそありがとう!」
「健吾と安里・・今日はその・・ありがとな!またな!」
「うん、またな!」 「はい、ありがとうございました」
そして私と湊先輩はそのままスーパーへ向かった。
もちろんこれは湊先輩がヒロ先輩の事を思って『麻友とヒロ先輩を2人っきりにする』作戦だったんだけどそのお蔭で私も湊先輩と2人っきりになってしまった。
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