君とカフェで会えたら

好きです…先輩。

=Ｗデートから数週間後=
爽やかだった季節からジメジメした梅雨に入り雨の日が多くなった｡
爽やかな季節は好きだけど･･ジメジメした季節は嫌い･･･雨の日も嫌い｡
今日も､しとしとと雨が降っている･･･｡
今はカフェでのバイト中でホールで接客中｡
テーブルから離れると先輩を見た｡
湊先輩は相変わらず爽やかで､この前の落ち込んだ様子は一ミリも感じられない爽やかな笑顔で接客していた｡
（あぁ･･･カッコイイ･･）
今日も先輩を見られて幸せだと思った
でもそんな私の幸せな気持ちは
すぐにまた消えることになった。

私と先輩がバイトを終えた頃には雨は上がっていた。

いつものように裏口から出ると
長身の見知らぬ美女が立っていた。
（誰だろ・・・?）と思ったその時、
謎の美女はこっちに振り向き笑顔で
「健吾！」と言って先輩の前に駆け寄て来た。

（え？・・・まさか､この人が）
先輩は少し驚いた顔をして言った
「愛莉！何でここに？」
先輩が愛莉と呼ぶ美女はキレイさの中に可愛さを兼ね備えたような人だった
すると彼女は「えへっ・・・来ちゃった」
その『来ちゃった』と言った時の顔は女子でも惚れてしまいそうな可愛さだった｡
（凄く可愛い。そっか・・・この人が先輩の彼女なんだ・・・。）
彼女は綺麗な黒髪ロングのストレートでネイルも可愛くしてて長くて細い綺麗な脚に黒のミニスカートがとても良く似合っていた。
‘‘愛莉’’と呼ばれるその人は､黒く大きな瞳で私を見た。
するとすかさず湊先輩が言った。
「あっ彼女は安里可鈴ちゃん」
すると何故か彼女は瞳を輝かせてハイテンションになりながら言った。
「えっこの子が可鈴ちゃん？？！」
（え？私の事知ってるんだ）
「健吾とぶつかった時にわざわざイヤホン弁償するって言ってくれた後輩ちちゃんでしょ？」
（あの時の事も知ってるんだ・・・）
先輩は少し呆れたような顔で私に向かって言った。
「ごめん､びっくりさせちゃったよね？」 私はすぐに応えた「いいえっ」
「この人は俺の彼女の松戸愛莉」