君とカフェで会えたら
=次の日:お昼休み・屋上=
「今なんて言った?!」
私の隣でお弁当を広げて食べようとしていた麻友が元々大きい瞳をさらに見開いて私を見た。
動揺する麻友とは対照的に冷静に答える。
「だから、湊先輩に告白するよ今日のバイトが終ったら」
「何その、今日のバイトが終わったら昔馴染みに会ってくるみたいな軽い言い方…どうしちゃったの?」
「もう私には望みなんてないって分かちゃたから」
「ちょっと待ってよ!どうして急にそんな事…」
「昨日…先輩の彼女に会ったんだ。」
その言葉に麻友は困惑しつつ「え、」
と言ったが後は沈黙した。
「先輩の彼女、松戸愛莉って言って凄く美人で可愛かった…あんな綺麗な人じゃ絶対適わないよ」
「松戸愛莉?どっかで聞いた事あるような…あっ!」と麻友はお弁当と一緒に持って来た雑誌のあるページを開いた。
「可鈴…まさか、この人じゃあないよね?」 「…えっ?!」
そのページにはまさに昨日会った黒髪ロングの愛莉さんが自然な感じで写っていた。
「この人だよ!どうして雑誌に!」
「うっそ!!ホントに?!」
「うん…絶対そうだよ!昨日はこんなにメイク濃くなかったけど、でもこの人だよ」
「まさか湊先輩の彼女がモデルの松戸愛莉だったなんて…」
私よりも落ち込んだ様子の麻友を見て何だか少し嬉しく思った。
「なんで麻友の方が落ち込んでるの?」
すると眉を寄せて言った。
「だって悔しいじゃん!何でよりによってモデルなのよ!私は絶対可鈴の方が先輩には似合うと思うのに!」
「ありがとう…麻友がそう言ってくれるだけでもう充分だよ」
「可鈴…」
「私なら大丈夫!何か逆に彼女に会えて良かったかも、これで何の曇りもなく先輩の事諦められる気がするし!」
すると麻友は私よりも先に涙を流して私を抱きしめてくれた。
大好きな親友をこんなにも悲しませている私の初恋はきっと間違った恋なんだと思う…こんな想いはスッパリと諦めて忘れた方がいいんだ。
そう、思った。
「今なんて言った?!」
私の隣でお弁当を広げて食べようとしていた麻友が元々大きい瞳をさらに見開いて私を見た。
動揺する麻友とは対照的に冷静に答える。
「だから、湊先輩に告白するよ今日のバイトが終ったら」
「何その、今日のバイトが終わったら昔馴染みに会ってくるみたいな軽い言い方…どうしちゃったの?」
「もう私には望みなんてないって分かちゃたから」
「ちょっと待ってよ!どうして急にそんな事…」
「昨日…先輩の彼女に会ったんだ。」
その言葉に麻友は困惑しつつ「え、」
と言ったが後は沈黙した。
「先輩の彼女、松戸愛莉って言って凄く美人で可愛かった…あんな綺麗な人じゃ絶対適わないよ」
「松戸愛莉?どっかで聞いた事あるような…あっ!」と麻友はお弁当と一緒に持って来た雑誌のあるページを開いた。
「可鈴…まさか、この人じゃあないよね?」 「…えっ?!」
そのページにはまさに昨日会った黒髪ロングの愛莉さんが自然な感じで写っていた。
「この人だよ!どうして雑誌に!」
「うっそ!!ホントに?!」
「うん…絶対そうだよ!昨日はこんなにメイク濃くなかったけど、でもこの人だよ」
「まさか湊先輩の彼女がモデルの松戸愛莉だったなんて…」
私よりも落ち込んだ様子の麻友を見て何だか少し嬉しく思った。
「なんで麻友の方が落ち込んでるの?」
すると眉を寄せて言った。
「だって悔しいじゃん!何でよりによってモデルなのよ!私は絶対可鈴の方が先輩には似合うと思うのに!」
「ありがとう…麻友がそう言ってくれるだけでもう充分だよ」
「可鈴…」
「私なら大丈夫!何か逆に彼女に会えて良かったかも、これで何の曇りもなく先輩の事諦められる気がするし!」
すると麻友は私よりも先に涙を流して私を抱きしめてくれた。
大好きな親友をこんなにも悲しませている私の初恋はきっと間違った恋なんだと思う…こんな想いはスッパリと諦めて忘れた方がいいんだ。
そう、思った。