君とカフェで会えたら
『ごめんなさい。付き合ってる人が居るんだ』
湊先輩のこの言葉が頭に焼き付いて離れない…。
ずっと前から解ってた事なのに…。
振られる覚悟も…ちゃんとしてたはずなのに…何でこんなに苦しいんだろう。
何でこんなに納得出来ないんだろう…
何度も、何度も考えて諦めたはずなのに……どうして?
その事ばかりが頭の中でグルグル回って
その日は眠れなかった。

=次の日=
目は腫れるし微熱は出るしで学校休みたかったけどバイトもあるので行くことにした
朝、私の腫れた目を見て陽が『うわっ何だよその顔…いつも酷いけど、いつもより酷いじゃん』とからかわれたけど、『うるさいなーちょっと寝不足なだけ!』と返した。
いつものように大急ぎで家を出て学校に行った。

=教室=
いつものように教室に入り、麻友達に元気に挨拶をした「おはよう!」
皆がいつものように「おはよう」と言って私を見た

その瞬間ビックリしていたので「なに?どうかした?」と聞くと
ミク「いやいや、可鈴こそ!どうしたのその顔?!」
可鈴「え?顔?」
アリサ「目が出目金みたいだよ?」
可鈴「いや〜ぁイメチェン狙ったんだけど外した?」
その瞬間いい香りとともに麻友が駆け寄って来て私を強く抱きしめた。

麻友は私を強く抱きしめてこう言った
「···無理して笑わないで」

耳元で囁かれた言葉に私の涙腺が一気に崩壊した、
「終わった···私ちゃんと終わらせたよ」
自分で言った言葉に傷付いて更に涙で顔をグチャグチャにした。
私は力なくその場にしゃがみこんでしまった
皆見てるのに
こんな学校で辱めもなく泣き崩れるなんて自分で自分が信じられないくらい恥ずかしかった···でも···
もうそんなこと··どうでもよくなった
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