君とカフェで会えたら
私は勇気を出して続けて言った
［本当に困ってる時くらい私には言えなくても親友である岡田先輩には言うべきだと思います··もし私が岡田先輩の立場だったら凄く
ショックです···だって··親友だと思ってた人から本当に大変な時に連絡くれないのって頼りにしてないって言われてるようなものだから··］

［え?いや､俺はそんなこと思ってないよ?］

［思ってなくても､先輩は時々壁を作ってるように感じるんです］

［壁···?］

［先輩はもう少し周りの友達とかに頼るべきだと思います···どんなことを言われたって親友なら絶対引かないし··力になりたいって思うはずです··ただの後輩が偉そうなことを言ってしまって申し訳ありません··でも私は先輩のことを本当に大切だって思うから言ってるんです!もしものことがあってからじゃ遅いから!］

［もしものことって··縁起でもないこと言わないでよ］

［その縁起でもないことを起こさないために今必要なことなんです!］

［可鈴ちゃん··］

［確かに実際に周りの人に助けてって声を出すのはものすごく勇気がいることです···私も中々弱みを見せることができなくて麻友に良く怒られます『もっと頼ってよ!』って］

［でも今回のことで私も少しずつ親友だけには本音を言って辛い時に『助けて』って言える勇気を持てるように変わっていこうと思いました!］

［助けを求めることは弱い事じゃない､大切な人を守ることに繋がるんです··自分の下手なプライドなんかの為に大切な人達を守れなかったらずっと··きっと一生後悔します!だから私は先輩にはそんな想いさせたくないんです!先輩には一番誰よりも幸せになって欲しいから···あ··えっと··伝えたいことはそれだけです!それでは夜分遅くに失礼しました!］
< 80 / 82 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop