好きって気づいた
姉御と九ちゃんにまた明日と手を振り
銀ちゃんも生徒も皆帰って
教室には私とサドだけになった
トイレ掃除のマヨとジミーは
鞄を持って行ったらしい
教室には残っていなかった
沖「あ~掃除だるいでぜィ
しかもよりによってチャイナと
だなんて余計散らかりまさぁ」
相変わらず嫌みを言うサド野郎
神「フン、それはこっちのセリフアル!!
お前と同じ空気を吸うなんて嫌よ‼」
沖「それは傷つきまさぁ
言っていい事と悪い事くらい
区別つくだろぃ」
サドが傷つくことなんてあるのか…って
言いたかったけどあえて言わないでおこう
神「そんな事より日誌は
書き終わったアルか?
今日1日号令してやったんだから
早く職員室に持っていくアル」
沖「恩着せがましいやつでさぁ
とっくに書き終わったから掃除が
終わったら持っていきまさぁ」
意外にやることはやってるアルな…と
少し感心していると
沖「つうか1日号令って言ってたけど
てめぇほとんど寝てて
任せっきりだっただろうが」
あれ、そうだっけ
そういえば…と考えていると
サドは呆れていた
神「まぁそんな事気にするなヨ
そんな事より掃除するアル!!」
自分が先に言い出したんだろうと
文句を言ったあとサドは立ち上がり
掃除用具からほうきを取りだした。
私は黒板をやる、と黒板消しクリーナーを
取りだし消し始めた
…とは言え黒板高すぎ。
届かないアル!!
沖「なぁチャイナ。
終わったら久しぶりに駄菓子屋
行こうぜ。御菓子食べてぇ」
神「んー…しょ
…駄菓子屋アルか?行きたいアル!
よっと…私も酢昆布食べたかったネ‼」
沖「じゃぉ決まり。
…ってさっきっから何してんでィ」
神「見て分からないアルか?
高くて届かないからイス使ってるアル」
どうせチビとかバカにしてくるんだろうな
そう思いながら返事を待っていると
サドは「フーン」とだけ言って
ほうきでまた掃き始めた。
予想外の返事が返ってきたから
何て言おうか迷った結果、
私も元に戻りイスに乗って消し始めた
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