2・5次元の彼女
「え? いや、いいよ、眠いし」
「まぁ、そう言うなよ、明日土曜なんだし、少しぐらい無茶してもいいだろ」

本当に寝不足が限界なんだけど。
そう心の中で呟きながらも、景斗は断らなかった。

誘ってくれる気持ちはありがたいし、そこまで断固拒否するような芯の強さもない。
体力は……まぁ岡崎ひとり相手なら、多少ぐだぐだになっても許されるだろう。
いざとなったら、飲みながら目の前で寝てやろうと思った。

それにしても岡崎は強引だ。
そうでなければ、ここまで親しくはなれなかったのだろうが。
< 125 / 241 >

この作品をシェア

pagetop