2・5次元の彼女
HARUが自分の身からそっと私の身体を離す。
交わる視線で言葉を交わした。
彼が思っていること、口に出せない気持ち
最後だというのに、今さら解かり合えた気がした。
そのまま、私はゆっくりと目を閉じて
やがて唇に柔らかな感触。
それは今までに経験したことのないくらい、優しいキス。
最後のぬくもりに胸がぎゅっと締め付けられる。
離れたくない。
だけど、それは叶わない。
せめて最後に刻ませて。
やがて唇がゆっくりと離れた。
ふたりの額が、こつりと重なる。
わずかな距離でHARUが囁く。
「ユウ。幸せになれ」
その優しい台詞に、2年分のHARUとの思い出が込み上げてきた。
それは決して無駄じゃなかった。
たとえアンハッピーエンドでも
夢のような日々だった。私は幸せだった。
「ありがとう、HARU」
私は彼から身を放すと、1歩、距離を置いた。
背中がトンッと、ドアに当たる。
交わる視線で言葉を交わした。
彼が思っていること、口に出せない気持ち
最後だというのに、今さら解かり合えた気がした。
そのまま、私はゆっくりと目を閉じて
やがて唇に柔らかな感触。
それは今までに経験したことのないくらい、優しいキス。
最後のぬくもりに胸がぎゅっと締め付けられる。
離れたくない。
だけど、それは叶わない。
せめて最後に刻ませて。
やがて唇がゆっくりと離れた。
ふたりの額が、こつりと重なる。
わずかな距離でHARUが囁く。
「ユウ。幸せになれ」
その優しい台詞に、2年分のHARUとの思い出が込み上げてきた。
それは決して無駄じゃなかった。
たとえアンハッピーエンドでも
夢のような日々だった。私は幸せだった。
「ありがとう、HARU」
私は彼から身を放すと、1歩、距離を置いた。
背中がトンッと、ドアに当たる。