2・5次元の彼女
うん。そうだ。これでいい。

これが
私とHARUが幸せになれる道。

このどうしようもない気持ちも、感情も
やがて時間が解決してくれる。

例え今が空っぽでも、心の底から笑えなくても。

今まで体験してきた酷い恋愛がそうだったように
きっといつか、全て忘れられる日がくるってことを、私は知っている。


この次こそは、良い恋愛をしよう。

今度こそ、私のことだけを見てくれる、誠実な人と。

ずっと続く、長い恋をしよう。


「さよなら」

その言葉で2年分の想いを締めくくって、私は玄関を出た。

切ない表情のHARUを残して、重い扉が閉じられる。

仮想と現実を繋ぐ恋が
今、終わりを告げた。
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