2・5次元の彼女
「真ん中じゃあいけないの?」
「いけないってわけじゃないけど、全体のバランスがね。
味を出すにはこうするといいかな」
そう言って、HARUは自分のカメラでお手本を一枚撮影する。
「どう?」
私がHARUの一眼レフの液晶を覗き込むと、斜め横の位置に対象を捉えた、洗練された構図の絵が1枚。
「うわー、なんだかプロっぽい。
ちょっと横にずらして撮ればいいの?」
「分割線を出した方がいいんじゃないかな」
HARUは私のデジカメを操作して、液晶画面を3分割に割るラインを表示させる。
「この交わるポイントに、写したいものを置いてみな」
言われるがまま、私はもう一度花を撮る。
「今度はどう?」
「お! 良いんじゃないか!」
褒められて調子付いてきた。
私は辺りにあるものをぱちりぱちりと写真に収めていく。
しばらく熱中していると、私の背後からHARUの呼ぶ声がした。
「ユウ」
呼ばれて振り向くと
パシャ
振り向きざまの私に向けて、HARUがシャッターを切った。
「いけないってわけじゃないけど、全体のバランスがね。
味を出すにはこうするといいかな」
そう言って、HARUは自分のカメラでお手本を一枚撮影する。
「どう?」
私がHARUの一眼レフの液晶を覗き込むと、斜め横の位置に対象を捉えた、洗練された構図の絵が1枚。
「うわー、なんだかプロっぽい。
ちょっと横にずらして撮ればいいの?」
「分割線を出した方がいいんじゃないかな」
HARUは私のデジカメを操作して、液晶画面を3分割に割るラインを表示させる。
「この交わるポイントに、写したいものを置いてみな」
言われるがまま、私はもう一度花を撮る。
「今度はどう?」
「お! 良いんじゃないか!」
褒められて調子付いてきた。
私は辺りにあるものをぱちりぱちりと写真に収めていく。
しばらく熱中していると、私の背後からHARUの呼ぶ声がした。
「ユウ」
呼ばれて振り向くと
パシャ
振り向きざまの私に向けて、HARUがシャッターを切った。