2・5次元の彼女
私は走って家の中に飛び込んだ。
玄関の鍵をかけて、ドアにもたれる。


HARUが私にキスをした。
これは、私の想いに答えてくれたと思っていいのだろうか。


今頃震えがきた。
膝を抱えてしゃがみこんで、心もとない身体を抱きしめる。


次は景斗を超えるって言ってた。
超えるって何?
どういうこと……?


私の心臓が、一生分の鼓動を使い果たしてしまうんじゃないかってくらい、激しく脈打っていた。


どうしよう。

嬉しすぎて、気が狂いそうだ。
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