幸せそうな顔をみせて【完】
「では、次回のミーティングは水曜日の夕方に行います。時間があまり残されていないので、各自でどのようにしたらいいのかの意見を準備されての参加をお願いします。では今日はこれで」
そんな副島新の声と共にミーティングが終わった。
今回の新規企画プロジェクトは比較的若手の中でチームが組まれ、副島新を中心に金曜日の飲み会のメンバーも名を連ねている。比較的、大きなプロジェクトで社内でも動向が注視されている。そんな中、プロジェクトリーダーである副島新には一段注目されていた。
「副島さん。あの、今回のプロジェクトで相談があるのですが」
そう言って声を掛けたのは…。確か、一年後輩の女の子。ミーティングが終わったばかりでざわつく会議室の中を態々後ろの方から前に行き、副島新に声を掛けたのだった。私はというと、今朝はまだ何も話してないからちょっとでも話したいと思ったけど、私が出社すると、いつもは私の席の横に居るはずの副島新はその場にはいなくて、既に、会議室で準備に掛かっていた。
朝礼には帰ってきていたけど、それも終わるとまたすぐに会議室。
私は挨拶さえ出来てなかった。
「気になる?」
そう言って私の耳に囁くのは未知で、その横には香哉子もいる。吃驚して二人の顔を見ると、嫌なくらいに綺麗な顔でニッコリと微笑んでいた。
「別に」
「そう。でも、私も香哉子も副島センセイと葵の関係が気になるんだけど」
そんな副島新の声と共にミーティングが終わった。
今回の新規企画プロジェクトは比較的若手の中でチームが組まれ、副島新を中心に金曜日の飲み会のメンバーも名を連ねている。比較的、大きなプロジェクトで社内でも動向が注視されている。そんな中、プロジェクトリーダーである副島新には一段注目されていた。
「副島さん。あの、今回のプロジェクトで相談があるのですが」
そう言って声を掛けたのは…。確か、一年後輩の女の子。ミーティングが終わったばかりでざわつく会議室の中を態々後ろの方から前に行き、副島新に声を掛けたのだった。私はというと、今朝はまだ何も話してないからちょっとでも話したいと思ったけど、私が出社すると、いつもは私の席の横に居るはずの副島新はその場にはいなくて、既に、会議室で準備に掛かっていた。
朝礼には帰ってきていたけど、それも終わるとまたすぐに会議室。
私は挨拶さえ出来てなかった。
「気になる?」
そう言って私の耳に囁くのは未知で、その横には香哉子もいる。吃驚して二人の顔を見ると、嫌なくらいに綺麗な顔でニッコリと微笑んでいた。
「別に」
「そう。でも、私も香哉子も副島センセイと葵の関係が気になるんだけど」