幸せそうな顔をみせて【完】
そんな思いをしながらマンションを出たのは8時10分。いつもよりも10分遅かった。頑張ったけど、これが限度だと思う。
いつもはゆっくりと駅までの道を歩きながら、今日の仕事のこととかを考えたり、音楽を聞きながらウォーキング気分で歩くこともある。でも、今日はいつも乗る電車の一本後の電車にギリギリの時間だったから、そんな余裕はない。アスファルトを蹴って走るほどの体力はないけど、早足で歩く。
息が切れ、駅までの距離が遠く感じてしまった。
『なんで目覚ましを止めたのだろう』
後悔を胸にしながら駅に着いたのは…一本後の電車さえも出てしまった後だった。いつもは乗らない電車だからか時間を間違えていて、たった2分だけど、その2分が乗り遅れになってしまった。
『やっぱり走ればよかった』
何度目かの後悔をしながらホームに向かうと次の電車の到着を教える電光掲示板が目に入る。会社に向かう方の電車は5分後だった。会社の始業時間に間に合うギリギリの時間だったけど、こんな風に二本も乗り遅れるのは初めてのことで私が一番驚いていた。
駅のホームで次の電車が来るのを待ちながら、私はいつもとは違う雰囲気を感じていた。たった15分違うだけでこんなにもホームで待つ人の雰囲気が変わる。
いつも気にしない風景はいつの間にか当たり前のものになっていて名前は知らないけど、いつも同じ人が同じホームの所に並んでいるのが日常だった。
いつもはゆっくりと駅までの道を歩きながら、今日の仕事のこととかを考えたり、音楽を聞きながらウォーキング気分で歩くこともある。でも、今日はいつも乗る電車の一本後の電車にギリギリの時間だったから、そんな余裕はない。アスファルトを蹴って走るほどの体力はないけど、早足で歩く。
息が切れ、駅までの距離が遠く感じてしまった。
『なんで目覚ましを止めたのだろう』
後悔を胸にしながら駅に着いたのは…一本後の電車さえも出てしまった後だった。いつもは乗らない電車だからか時間を間違えていて、たった2分だけど、その2分が乗り遅れになってしまった。
『やっぱり走ればよかった』
何度目かの後悔をしながらホームに向かうと次の電車の到着を教える電光掲示板が目に入る。会社に向かう方の電車は5分後だった。会社の始業時間に間に合うギリギリの時間だったけど、こんな風に二本も乗り遅れるのは初めてのことで私が一番驚いていた。
駅のホームで次の電車が来るのを待ちながら、私はいつもとは違う雰囲気を感じていた。たった15分違うだけでこんなにもホームで待つ人の雰囲気が変わる。
いつも気にしない風景はいつの間にか当たり前のものになっていて名前は知らないけど、いつも同じ人が同じホームの所に並んでいるのが日常だった。