幸せそうな顔をみせて【完】
その日常との違いを感じ、次第に気持ちは焦ってくる。ドキドキと心臓が鳴り、そして、どうしようも出来ないのに、どうにかしたいと思う。願うような気持ちが止まらない。
「早く来て。お願い」
心の中で叫ぶかのように言葉を零す私の心とは裏腹に時計の針は止まっていると思うくらいに動きが遅い。実際に正確に時を刻んでいるけど、焦る私には止まっているようにしか感じなかった。イライラと焦りで私はホームから線路の先を見つめるとそこには何も見えない。電車の車体くらい見えるといいのに、それさえも見えなかった。
『まもなく4番乗り場に8時15分発○○行、普通 となっております。危ないですので黄色い点字ブロックまでお下がりください』
駅の構内放送が流れるとフッと息が漏れた。肩もフッと力が抜けホッとしていた。
やっと電車が来る。
焦りの中に少しの緊張もあって、こんな気持ちで電車を待つのは初めてだったから焦った。私はどちらかというと慎重派で時間の10分前には動くようにしていて、少し神経質なほど時間に拘るのに、今日は遅刻しそうなほどの時間に焦りまくっていた。
それに、私は始業にギリギリの時間の電車の込み具合が嫌いで、いつも二つ早い電車に乗っている。ギリギリの時間は混み方も激しく乗りたくないと思っていた。でも、今日は仕方ない。寝坊したのは私なのに、仕方ないと思っているのにゲンナリとしてしまう。
「早く来て。お願い」
心の中で叫ぶかのように言葉を零す私の心とは裏腹に時計の針は止まっていると思うくらいに動きが遅い。実際に正確に時を刻んでいるけど、焦る私には止まっているようにしか感じなかった。イライラと焦りで私はホームから線路の先を見つめるとそこには何も見えない。電車の車体くらい見えるといいのに、それさえも見えなかった。
『まもなく4番乗り場に8時15分発○○行、普通 となっております。危ないですので黄色い点字ブロックまでお下がりください』
駅の構内放送が流れるとフッと息が漏れた。肩もフッと力が抜けホッとしていた。
やっと電車が来る。
焦りの中に少しの緊張もあって、こんな気持ちで電車を待つのは初めてだったから焦った。私はどちらかというと慎重派で時間の10分前には動くようにしていて、少し神経質なほど時間に拘るのに、今日は遅刻しそうなほどの時間に焦りまくっていた。
それに、私は始業にギリギリの時間の電車の込み具合が嫌いで、いつも二つ早い電車に乗っている。ギリギリの時間は混み方も激しく乗りたくないと思っていた。でも、今日は仕方ない。寝坊したのは私なのに、仕方ないと思っているのにゲンナリとしてしまう。