幸せそうな顔をみせて【完】
「私ももう少し寝よう」
私は副島新の胸に顔を埋めると規則的な鼓動が聞こえる。副島新のシャツはサラッとしているのに、触れるととっても温かい。この温かく居心地のいい場所は私だけの特等席。そんな贅沢を感じていた。
しばらくは副島新の鼓動を聞いていたけど、またゆっくりと眠りに入っていく。でも、きっと私は悪い夢は見ないだろう。そう思うと寝るのも悪くない。ずっと寝不足だったからもう少し甘えたかった。
「おやすみなさい」
その言葉に返事はないけど、私は副島新の背中に自分の腕を回しキュッと抱きつくと静かに目を閉じたのだった。
幸せを感じていた。
それからどのくらいの時間が経ったのだろう。しばらくして私が起きた時には、副島新は既に起きていた。ベッドに横になり片手で携帯を弄っている。私が起きたのに気付くとフッと笑う。ちょっと口の端を上げただけなのにそれだけでドキッとする。
「本当によく寝るなぁ」
甘く囁くように優しい声が私の耳に届く。でも、ちょっと寝たくらいの気持ちでいた私が壁に掛かっている時計を見てハッとする。副島新の言うとおり、私はまたもや寝過ぎていた。
副島新は何時から起きていたのだろう?この雰囲気ならきっと早い時間からだと思う。ずっと寝顔を見られていたかと恥ずかしい。
「起こしてくれたらいいのに」
「少しでも寝せときたかった。少しは楽になったか?」
「うん」
私は副島新の胸に顔を埋めると規則的な鼓動が聞こえる。副島新のシャツはサラッとしているのに、触れるととっても温かい。この温かく居心地のいい場所は私だけの特等席。そんな贅沢を感じていた。
しばらくは副島新の鼓動を聞いていたけど、またゆっくりと眠りに入っていく。でも、きっと私は悪い夢は見ないだろう。そう思うと寝るのも悪くない。ずっと寝不足だったからもう少し甘えたかった。
「おやすみなさい」
その言葉に返事はないけど、私は副島新の背中に自分の腕を回しキュッと抱きつくと静かに目を閉じたのだった。
幸せを感じていた。
それからどのくらいの時間が経ったのだろう。しばらくして私が起きた時には、副島新は既に起きていた。ベッドに横になり片手で携帯を弄っている。私が起きたのに気付くとフッと笑う。ちょっと口の端を上げただけなのにそれだけでドキッとする。
「本当によく寝るなぁ」
甘く囁くように優しい声が私の耳に届く。でも、ちょっと寝たくらいの気持ちでいた私が壁に掛かっている時計を見てハッとする。副島新の言うとおり、私はまたもや寝過ぎていた。
副島新は何時から起きていたのだろう?この雰囲気ならきっと早い時間からだと思う。ずっと寝顔を見られていたかと恥ずかしい。
「起こしてくれたらいいのに」
「少しでも寝せときたかった。少しは楽になったか?」
「うん」