幸せそうな顔をみせて【完】
入社した時から、横には彼がいて、名簿には私の名前の下に必ず彼の名前がある。そんな環境で仕事をしていると、仲良くなるのは自然の成り行きだった。
そして好きになったのも当たり前かもしれない。一緒に仕事をしていて頑張ろうと思えるし、敵わないと思いながらも負けないように頑張って認めて貰いたいとさえ思う。
同期でありながら、私はずっと眩いものを見るかのように副島新のことを見つめていた。姿形ではなく彼の内面から溢れる優しさと真摯な強さがとっても好きだった。
「葵は俺のことどう思っている?」
そんな質問をまっすぐに私にぶつけて来たのだった。アメリカで生活したことがある副島新は白黒をハッキリと付けたがる。でも、純粋培養の日本人である私は…彼の顔を見つめるしかなかった。そんなにポンポン言われても私までも迷走してしまう。
どう思っていると言われても…。言葉に詰まる私がいる。
ああ、どうしたら一番いいのだろう。なんと言ったら私の気持ちは届くのだろうか?
私はスッと足を止めると横を歩いていた副島新も足を止める。そして、見上げる私の視線を逃さないようにしっかりと見つめるのだった。
そして好きになったのも当たり前かもしれない。一緒に仕事をしていて頑張ろうと思えるし、敵わないと思いながらも負けないように頑張って認めて貰いたいとさえ思う。
同期でありながら、私はずっと眩いものを見るかのように副島新のことを見つめていた。姿形ではなく彼の内面から溢れる優しさと真摯な強さがとっても好きだった。
「葵は俺のことどう思っている?」
そんな質問をまっすぐに私にぶつけて来たのだった。アメリカで生活したことがある副島新は白黒をハッキリと付けたがる。でも、純粋培養の日本人である私は…彼の顔を見つめるしかなかった。そんなにポンポン言われても私までも迷走してしまう。
どう思っていると言われても…。言葉に詰まる私がいる。
ああ、どうしたら一番いいのだろう。なんと言ったら私の気持ちは届くのだろうか?
私はスッと足を止めると横を歩いていた副島新も足を止める。そして、見上げる私の視線を逃さないようにしっかりと見つめるのだった。